HoPE会員の皆様へ
お世話になっております。
4月例会でご講演頂く予定だった高橋様よりメッセージを頂きましたので、皆様へお送りします。
新型コロナウイルス感染拡大が続く今、教訓としてぜひご一読頂けると幸いです。
どうぞ宜しくお願い致します。
2020年5月26日
一般社団法人北海道中小企業家同友会
産学官連携研究会HoPE
北海道中小企業家同友会へのメッセージ
「 北海道胆振東部地震対応について 」
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講師:北海道電力株式会社 総務部 高橋 章 氏
北海道電力総務部で防災を担当しております高橋と申します。4月例会の貴重な機会を頂戴し、北海道胆振東部地震対応における弊社の検証結果、ならびに再発防止策についてお話する予定でございました。この度、書面にてご報告する機会をお与えいただきましたので、概要についてご紹介いたします。
北海道胆振東部地震によって、道内全域停電が発生しました。今後の電力安定供給や情報発信、連携に活かしていくため、弊社は2018年10月15日に社長を委員長とする社内検証委員会を設置し、2018年12月21日まで4回に渡って検証を行いました。委員は弊社役員とともに外部の有識者3名に加わっていただき、電力広域的運営推進機関の検証委員会等で示された大規模停電の再発防止策に対する弊社の取り組みと北海道エリアにおける設備形成上の中長期対策について検証を行ったほか、地震発生に伴う停電時及び復旧時に関する取り組みとして、「停電発生時の対応」「関係機関との連携」「情報発信」「事故復旧対応」に関する課題と対策に加え、震災以外の台風・暴風雪対応についても検証し、外部有識者のご意見を最大限踏まえました具体的対策を「アクションプラン」として取りまとめました。
この取りまとめられたアクションプランは全部で98対策ですが、これを着実にしっかり進めるため、社長、北海道電力ネットワーク社長、社外役員の3名で昨年4月に「確認委員会」を設置し、四半期毎に進捗状況を確認いたしました。昨年度は95対策を完了し、今年度実施予定の3対策につきましても順調に進捗していることを確認しております。詳細は弊社HPに公開しております。
ブラックアウトを想定した訓練の実施、SNSを活用した迅速な情報発信、道と弊社管理職間での緊急時のホットライン開設、災害復旧の円滑化を目的とした道内企業や自衛隊等との連携協定の拡大等々これらはアクションプランの一部ですが、これらは絶えず見直していくとともに、新たな災害等により課題や問題点が生じた場合には、都度検討を積み重ね、防災、減災に向けてのPDCAサイクルを継続してまいります。
一昨年の北海道胆振東部地震、昨年激甚な被害をもたらした台風、今年のコロナ禍と、災害は形を変え激烈さも増して毎年のように襲ってきます。ただ、どのような場合にあっても復旧に電気は欠かすことができません。北海道の電気は「ほくでん」が守るとの気概を従業員1人ひとりがしっかり持ち、対策・訓練において絶えずPDCAを回し、北海道の皆さまが安全・安心に電気をお使いいただけるよう、今後とも電力の安定供給に努めてまいります。
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