1000兆分の1秒(フェムト)パルスレーザーが広げる新しい加工技術の可能性
〜ナノ空間における「光」で北海道に新産業を〜
従来のレーザー加工では照射されたレーザーの光エネルギーが材料に吸収され、それが熱エネルギーに変換されて材料が融解、分解、飛散し、加工が進行し、レーザーを照射した周辺への熱による材料の損傷は避けることが出来ませんでした。また、照射したレーザー光を吸収しない材料(例:可視光レーザーを用いてガラス材料などの透明材料)を加工することも不可能とされてきました。しかし、三澤教授が進めているフェムト秒(1000兆分の1秒)といった極めて短い時間だけ光るパルスレーザーと物質との相互作用に関する研究が、新たなレーザー加工の可能性を生み出すと注目を集めています。また、その技術をもとにしたレーザー加工装置の開発・製造・販売を行う北大発ベンチャー企業((株)レーザーシステム)の設立にも携わるなど、精力的に活動を続けている三澤教授のご講演にご期待ください。 |