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HoPE8月移動例会 in富良野 レポート

HoPEでは2025年8月29日(金)・30日(土)の2日間で8月移動例会を開催しました。
今回は、富良野の自然と食、ワイナリー、酪農の現場に触れ、産学官連携の新たな可能性を考えることがテーマの例会です。
1日目は野生酵母によるワイン造りで高い評価を得ている上富良野の「 (有)多田農園・多田ワイナリー」を訪ねました。
2日目は富良野の「(有)藤井牧場」にて牧場見学・「開拓者たれ」の理念に基づくプレゼンを聴講し、
「ドメーヌレゾン」ではお弁当形式のランチにワイン3種の飲み比べをしながら贅沢な時間を過ごしました。
ガイデイングの(社)ふらの観光協会 野村守一郎さんのガイドも本例会の学びをより一層深めたものとなり、充実した移動例会となりました。

たっぷり学び、楽しく交流し合ったホットなレポートを紹介します。
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【移動例会当日スケジュール】※企業名・イベント名クリックで公式サイトにアクセス
■8/29 (金)■
08:30 <JR利用者>集合 札幌駅西改札口
09:00 出発  特急カムイ7号
09:52 滝川駅着
10:10 専用バス出発(ふらのバス)
11:10 富良野ナチュラクスホテル 停車
    ガイディング:一般社団法人ふらの観光協会 野村 守一郎 氏
11:30 (有)多田農園・多田ワイナリー到着(上富良野) 見学・ランチ
15:00 出発 ~ 麓郷の森散策
17:00 ホテルチェックイン
18:30 夕食交流会

■8/30 (土)■
07:00 ホテル朝食・自由時間・チェックアウト
08:30 ホテル出発
09:00 (有)藤井牧場到着 見学 第1農場・第2農場・旧小学校校舎での取り組み
12:20 出発
13:00 ドメーヌレゾン到着 昼食・見学 15:30 出発
15:45 フラノマルシェ到着 休憩 16:25 出発
16:30 富良野駅到着・解散

企画手配:株式会社えぞりすツアープランニング

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【報告】(クリックで展開・再クリックで閉じる)

 

一般社団法人ふらの観光協会 野村 守一郎さんガイドの内容
富良野に到着すると、(社)ふらの観光協会の野村守一郎さんが合流され、ガイドを担当して下さいました。野村さんは鹿児島県出身でありながら、富良野を愛し、地元の方以上に富良野を知り尽くしており、この地域の地理的特徴、歴史、産業、経済圏、人々の暮らし、家族構成、後継者問題等々、まるでドキュメンタリー番組のようなガイディングでした。お陰様で移動中も楽しく深い学びを得ることができ、移動例会全体の価値を大きく高めて下さいました。また、野村さんは富良野地域ワインコンシェルジュでもあるため、ワイナリー見学の際にも、さり気なくサポートして下さり、参加者一同、感嘆致しました。ありがとうございました。

報告:弁理士法人佐川国際特許商標事務所 代表 佐川慎悟


(有)多田農園・多田ワイナリー視察

異次元の体験をした HoPE 移動例会 in 富良野
1日目 多田ワイナリー
-ワイナリーの異次元の世界に包まれ、魅了された時間-
1.ブドウ畑の多田社長の解説
多田さんのぶどう畑の前で、沢山の偶然が重なってぶどう作りに繋がっていったお話をお聞きしました。新しく始めたぶどう作りは苦労の連続でしたが、ひとつひとつ問題を解決していき成功に繋がって行ったお話からは、多田社長の強い情熱が人を動かし、協力者が得られていったのだと知ることができました。貴重なお話をご本人から直接お聞き出来たことは、大変有難いことでした。虫の音と富良野の爽やかな風がぶどう畑の上を吹き抜けて行き、気づけばいつの間にか異次元の世界に包まれていました。

2.家族の絆
その後多田社長から、室内でワイナリーのこれまでをお教えいただき、真摯にひとつひとつを解決し、経営を上へ上へと押し上げて行かれ、たゆみない努力をされて来たのだと知りました。それがご家族を呼び寄せ、これからもこのワイナリーをさらに引き上げて行くのだと感じました。

3.ビストロ「仲まちプラス」の木村シェフのコースランチ
こんなにおいしい物を食べたことがあったでしょうか?美しいぶどう畑の中で、そこで造られた素晴らしいワインと、目の前の畑で採れた食材、多田ワイナリーのワインを知り尽くした素晴らしい料理の数々、そしてそれを素敵な HoPE の仲間たちと味わうこと、すべての豊かなハーモニーがこの幸せな時間を創っているのだと感じました。

4.ふらの観光協会、ワインコンシェルジュの野村さん
その幸せな時間を演出していた方がもう一人、ふらののワインのことを知り尽くしたワインコンシェルジュの野村さんの解説やこまやかな気遣いが、さらに幸福な時間を至福の時間にしました。
だんだんと、私は「一流」を体験しているのだと気が付いていきました。これらの異次元体験は、ふらのの一流の方々が体験させてくださっていたのでした。
その後ホテルで三島さんから、「ただものではない多田さん」との感想がありましたが、異次元と感じたのは私だけではなく、皆さんが同じ感動をされていたのだと知りました。HoPE にとって、伝説に残る最高の移動例会になりました。企画された吉木さん、えぞりすツアープランニングの細川さんに心から感謝しております。

報告:ART まほろば株式会社 専務取締役 山本一枝

麓郷の森散策

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知らない人がいないであろう倉本聰の代表作「北の国から」(フジテレビ1981~2002遺言)
純と蛍が過ごし一家が最初に住んだ石の家の横には、黒板五郎(田中邦衛)の墓石がある。
裏方として大きく関わっていた今回のスーパーガイドの野村さんの説明によると、
撮影用に作られたこの家はひと回り小さなスケールで作られたそう。
実は当社にいるアートディレクターはこのドラマに憧れて、横浜から北海道に移住し現在も旭川で暮らしています。

報告:(有)デザインピークス 代表取締役 伊藤 友一

富良野ナチュラクスホテル宿泊

今回の移動例会宿泊・夕食は、道北あさひかわ支部会員「富良野ナチュラクスホテル」様にお世話になりました。夕食交流会は、同友会らしくグループ分けは無かったものの各席に先輩経営者・初参加の方と意見交換・感想等、食事を頂きながら交流をいたしました。ホテルのご配慮にて、お食事内容は道産に拘った食材が並び美味しく頂きました。食事の後は一人々ご紹介も兼ね初日の感想・明日への期待の言葉を頂きました。
終了後、1階の岩盤浴にてリラックス。朝食はタラコ・生姜の醤油煮が添えられ身体によいメニューが提供されました。お世話になりました。

報告:アトリエテッラ(株) 代表取締役会長 吉木咲枝

(有)藤井牧場視察

「藤井牧場」は牛も人も育てる牧場だ。
「開拓者たれ」の理念に基づくプレゼンは成功談ではなく、地域と未来を共に拓く姿勢そのものだった。
酪農にとどまらず「富良野未来開拓村」を掲げ、人と牛の可能性を信じ進む姿に力強さを感じた。
富良野にきた130年前から挑戦を重ね五代目に至る歩みを直に学ぶ貴重な機会であり、祖父母や両親から受け継いだ想いは経営を超え、人生を切り拓き、人とつながり合う意味を再認識させてくれた。
視察を通じ貴重な体験が出来ました。ありがとうございます。

報告:北海道共伸特機(株) 代表取締役 佐藤 仁志


ドメーヌレゾン視察

先ほどまで激しく降っていた雨も上がり、かわいいヤギを眺めるテラスで、まずは腹ごしらえです。
なんと昼からワイン3種の飲み比べをしながら贅沢なランチ。ご用意いただいたお弁当はとっても可愛くかつ美味しくて大満足、個人的にはスイーツ多めで嬉しかったです。
山梨にある、日本で一番古い老舗ワイナリー「マルキ葡萄酒」さんが母体のドメーヌレゾンさん、2016年スタートの中富良野は3件目のワイナリーだそう。
始めてから10年も経たずに昨年2024年、日本ワインコンクールで日本一を獲得、これまで受賞の中心は本州のワイナリーだったそうで業界は騒然。ですが、「それは北海道のブドウが認められたということだ」と伺うと、道民としては嬉しくなります。
そして勝負の今年、同コンクールで金賞1本・銀賞2本という堂々の成績を収め、実力を示すことが出来たとのこと。
ワイナリー見学では、講談師顔負けの菊池さんによるガイドで、ドメーヌレゾンさんのワインの美味しさ素晴らしさが存分に伝わり、ショップでは皆さんあれもこれもと財布の紐が緩みっぱなしで(笑)お買い物を満喫いたしました。まさに天職、営業の天才の仕事を見た思いがしました。

報告:チエモク(株) 代表取締役 三島 千枝


フラノマルシェ視察

ふらのマルシェの現場から学ぶ地域密着型の姿勢
1.レポートの目的
本レポートは、私が個人的に感じた、視察先の特徴や個性、運営姿勢を経営者層に共有し、事業運営や地域との関わり方を考える一助とすることを目的としています。
2.視察先概要
視察先:ふらのマルシェ(北海道富良野市)
富良野市中心部に位置し、農産物や食品を中心に地域の特色を生かした商品を展開する複合型商業施設。
3.特徴・個性・姿勢
富良野は全国的に知られる観光地ですが、ふらのマルシェは単なる観光拠点に留まらず、地域住民にとって日常的な「集いの場」として機能していることが印象的でした。観光客の姿も見られる一方で、買い物や交流を目的に訪れる地元の方々が多く、地域に根ざした存在感が強く感じられます。
4.継続する良好な雰囲気
筆者はこれまで4~5回ほど訪問していますが、来場者層や店内の雰囲気、そしてスタッフの接客姿勢に大きな変化はなく、安定した良い空気感が継続しています。この「変わらない安心感」こそが、地域に支持され続ける要因の一つであると考えられます。
5.運営の一貫性と成果
ふらのマルシェは設立当初から運営方法や地域との関わり方が注目されてきました。その姿勢が10年以上経過した今も維持されており、結果として地域住民と観光客双方から支持を得る施設に成長しています。計画段階での方針と、現在の成果との結びつきが明確に見える事例といえるでしょう。
6.今後の関心
視察を通じて感じたのは、施設そのものの魅力だけではなく、「どのような理念や方針のもとで運営されているのか」をさらに深く知りたいという点です。実際に運営者の話を聴くことで、地域密着型事業の成功要因や組織としての工夫をより具体的に学べると感じました。
まとめ
ふらのマルシェは、観光地の中にありながら「地域の生活に根ざす場」として存在感を確立しています。その安定した雰囲気と一貫した運営姿勢は、経営者にとって地域社会との共生や持続可能な事業運営を考える上で参考になる事例といえるでしょう。

報告:株式会社 北翔 代表取締役 清水誓幸

例会全体感想

四季の旅 ジョンです。
この度は富良野の移動例会に参加させて頂きました。
えぞりすツアープランニングの細川恵子さんの素晴らしい企画で
ワイナリー2か所と藤井牧場も見学出来てとても良かったと思います。
経営者の皆様から試行錯誤しながら夢に向かって取り組んでいることに感動しました。
経営者のチャレンジ精神こそが事業発展の原動力であることを改めて感じました。
また、参加された皆様との意見交換も大変貴重な時間になりました。
富良野観光協会の野村さんの富良野ラブ満載のエピソードも面白かったですね。
今回、企画及び準備など大変だったと思いますが
素晴らしい視察旅行になりました。
カムサハムニダ

報告:(株)四季の旅 代表取締役 鄭 眞旭

HoPE移動例会inふらの2025に参加して
皆さまには大変お世話になりました。
おかげさまで、無事に移動例会を終了することができました。
あらためて、現場に触れることで産学官連携の可能性を感じると共に、地域と企業経営の持続化を問い直す視察だったと感じています。また当社として、準備に携わらせていただきましたことに、心より御礼申し上げます。ことに吉木副代表には全面的なサポートをいただき感謝申し上げます。
今回快く視察を受け入れて下さった多田農園の多田社長、今期からHoPE世話人でもある藤井牧場の藤井社長には、惜しみなく経営実践を語り見せていただいたことに心より感謝申し上げます。
異彩を放った観光協会野村さんのガイディング、素敵なランチをご提供いただいた木村シェフ、会員であるナチュラクスホテルさん、昨年最高賞を受賞したドメーヌレゾンの菊池さんなど様々な皆さまに支えていただいた旅でした。加えて参加者の皆さまとの相乗効果がものすごかった!
多田さんのワインづくりへの情熱と事業承継、藤井さんの開拓者たれ!の果敢な経営実践に刺激を受けた二日間でした。
報告:(株)えぞりすツアープランニング 代表取締役 細川恵子