Hopeで産学官連携をしませんか?産学官連携から生まれた新技術・新製品・新たなビジネスチャンスが、北海道活性化の可能性を拓きます Hopeで産学官連携をしませんか?産学官連携から生まれた新技術・新製品・新たなビジネスチャンスが、北海道活性化の可能性を拓きます

HoPE6月移動例会 in 旭川 報告

HoPEでは2025年6月25日に約6年ぶりの移動例会を開催しました。
今回は、10回目を迎えた「ASAHIKAWA DESIGN WEEK 2025」開催中の旭川と、
「捨てない暮らしの先にあるもの」を提案している、美瑛の「Antaa lab」を訪ねました。

美瑛では、大自然の中で自然そのものを味わう「フェルム ラ・テール」で美味しい昼食を味わい、
旭川では道産材を活かしたハイエンドな家具づくりを目指す「(株)カンディハウス」の工場を見学しました。
そして同社元会長の渡辺直行氏が、自然と社会を調和させ、持続可能で美しく、そして幸せな未来を
創り出せるデザインの魅力と、デザイン都市あさひかわの取り組みを講演しました。
会場の旭川デザインセンターには、一般の来場者も参加。旭川家具・クラフトが一堂に集まるデザインセンターを
見学した後、デザイナーやクリエイターが交流するオフィシャルパーティー「GOEN」に参加。

たっぷり学び、楽しく交流し合ったホットなレポートを紹介します。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

【移動例会当日スケジュール】※企業名・イベント名クリックで公式サイトにアクセス

 9:30  JR旭川駅集合
10:15 Antaa lab (アンタラボ・美瑛) 視察
        (同社社長・道北あさひかわ支部長 大谷 薫 氏ご案内)
11:25 フェルム ラ・テール着、昼食
12:25 フェルム ラ・テール発
13:30 (株)カンディハウス本社工場 見学
15:00 旭川デザインセンターで渡辺 直行 氏講演(ZOOM 参加あり)
16:00 同センター視察
17:00 オフィシャルパーティ『GOEN』参加

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

【報告】(クリックで展開・再クリックで閉じる)

▼Antaa lab (アンタラボ・美瑛) 視察

「捨てない暮らしのその先にあるもの」をコンセプトとしたAntaa labさんに訪問いたしました。北海道美瑛町の廃校となった五稜小学校を利用し運営しており、地域の廃棄予定や不要なものを、新たな価値を加え、高い価値を持つ商品に生まれ変わらせるその取り組みに深く感動いたしました。店内には、多くの商品が並び、商品一つ一つがセンス良く展示され、オーナーで、中小企業家同友会旭川支部長を務める大谷薫さんのアップサイクルに対する想いがとても伝わりました。

私は、北海道北見市で廃棄物処理業を営んでおります。家庭から出る粗大ごみや、産業廃棄物には、まだまだ商品として使えるものがあるにも関わらず、事業の生業として多く廃棄してきました。こちらの施設に伺い、感動した半面、大量廃棄に荷担していることに胸が痛みました。これを機に、今後の事業活動に於いて、アップサイクルの考えを取り入れたいと思います。

本視察を通じ、大変多くの事を学んだことに、心から感謝を申し上げます。

報告:(株)エース・クリーン 代表取締役 中井 真太郎

 
 ▲Antaa lab 大谷 薫 社長


  ▲店内は古家具・古道具・インテリア雑貨などの品が並んでいる

▼ フェルム ラ・テール 昼食
 車から降り誘われる様にアプローチへ「丘のまちびえい」にふさわしい演出。 大雪山系の山々素晴らしい景観が広がっている中にフェルム ラ・テール美瑛さん。  2015年映画「愛を積むひと」のロケ地という環境は、自然と笑顔がこぼれてくる。 細田俊二専務のお出迎え、農家さんとお客様をつなぐ役割と考えられたお皿の上のお料理は、まるで絵の様に色鮮やかに盛られ一口々味合わせて頂きました。コーンスープは傷んだ部分を除きスープに仕立て、小麦の産地にこだわった美瑛町産小麦をラ・テールオリジナルとして「美瑛の風」「美瑛の丘」「美瑛の空」と名付け、焼かれたパンは噛むごとに味が深い。美瑛豚は、脂を巻き込みながらバランス良いソテー。デザートのプリン絶品。景色もご馳走としテラス窓から望む夕陽の話をしてくださり、まるで映画の中で食事をしている様な時間を過ごさせて頂きました。ご馳走様でした。

報告:アトリエテッラ(株)吉木咲枝


 ▲レストランでのランチの様子


 ▲窓から見える風景も楽しみながらの食事でした


 

▼ (株)カンディハウス本社工場 見学
旭川デザインウィーク(ADW)期間中、各社で工場見学などが催されていますが、私たちは北海道を代表する家具メーカー「CondeHouse(カンディハウス)」のファクトリーツアーに参加しました。つい数年前までは、ウォールナットやチェリー、オークやメープルなど海外産の木材で家具を作るのがごく一般的でしたが、今は一通り北海道産木材に原材料が切り替わっていたことにまずは驚きました。また小さな端材に至るまで再利用する仕組みが出来ていました。「端材は決して捨てるな」と書かれた張り紙などを目にし、地元の木材を大切に使う、長く使う、ということを大切にされていることを感じました。改めて、このような学びの機会をいただいたこと、企画いただいた伊藤社長に感謝申し上げます。
報告:チエモク(株) 代表取締役 三島 千枝


 ▲CondeHouse Style 2025 が開催中でした


 ▲つくり手の努力と挑戦が、すぐれたデザインを形にする。


 ▲BARCA LUX ラウンジチェアー


 ▲椅子やソファーの張地もできるだけ「国産」「北海道産」にこだわっている

▼ 旭川デザインセンターにて渡辺 直行 氏講演

旭川市は2019年にユネスコ創造都市ネットワークのデザイン都市に加盟いたしました。

加盟を達成するために発足したあさひかわ創造都市推進協議会の会長として、大きな役割を果たした渡辺氏が「デザインは人を幸せにすること」という定義の元に、デザインは地球規模の環境課題を解決したり、GAFAに代表されるデザイン視点での経営、そして旭川のデザイン事情や林業、家具製造業などの話などをするどい視点で話されました。またIFDA入賞作品や旭川家具41社の新作を一堂に展示したセンターは見応え充分でした。

報告:(有)デザインピークス 代表取締役 伊藤 友一


 ▲講演会場の入口


 ▲渡辺 直行 氏による講演


 ▲HoPEメンバーで記念撮影

▼ オフィシャルパーティ『GOEN』参加

2025年6月25日、あさひかわデザインウィーク視察をする目的で旭川に参りましたが、当日のスケジュールは内容が濃いもので、どの内容も新しく、楽しく、とても良い経験ができました。私は予定最後のオフィシャルパーティ『GOEN』参加についてレポートします。

あさひかわデザインウィークのオフィシャルパーティ『GOEN』は、夕方、川のほとりのガーデンセンターで行われました。軽快なロック音楽が流れ、花のあるガーデンで、旭川の多くのデザイン関係者が集う雰囲気はおしゃれで自由な空気でした。参加したHoPEメンバーもすっかり溶け込んでいました。このような交流の場における有機的な人と人のつながりが、新しいことを生み出すきっかけを作るものだと、HoPEの活動との共通点を感じました。
参加されたクリエーターの数が多いように見受けられました。旭川地域にデザインの仕事や、クリエーターが活動できる場があり、文化的なことに関心がある市民が多いためと思われました。
参加させていただき、実行委員はじめ多くの参加者の皆様が、長い間頑張ってこられた経緯が感じられました。それらの長い時間をかけた活動が、ユネスコ創造都市ネットワークのデザイン都市に選ばれることに繋がったのだと、とても感動しました。ご紹介下さった伊藤社長はじめ、お会いした皆様に感謝しております。ますますのご発展を祈念いたしております。

報告:ARTまほろば(株) 専務取締役 山本 一枝


 ▲当日のオフィシャルパーティ『GOEN』は天気にも恵まれ、
      新しいことを生み出すきっかけを作る場となりました


 ▲人と人のつながりが増える素敵な移動例会でした