8 月12日(水)、12:45 札幌駅北口ロータリーに集合!

大型バスには既にHoPE例会でなじみの顔ぶれから、酪農学園の学生さんまで、総勢42名!年齢、業種も幅広いメンバーが揃いました。満員御礼です!

今年度の出張例会第2弾!『農商工の現場から学ぶ見学会』ということで、工業の現場を(株)よねざわ工業、農業の現場をグローバル自然農園、商業の現場を(株)アレフ北海道工場より現場を見せて頂きました。

まずは渡辺代表世話人より挨拶がありました。その後、佐々木事務員の点呼によって簡単に参加者の挨拶を行いました。

バスは1時間ほどで最初の目的地(株)よねざわ工業に到着。

「大きい・・・!」

コンクリート製品を作っているだけあって、敷地も広く、工場がいくつも建っています。敷地にはさまざまな製品が積み上げられていました。

バスが止まると、現地で待機していた米澤社長の登場です!

「ようこそいらっしゃいました!」と暖かく出迎えてくださいました。

バスから降りるとヘルメットを渡され、A班、B班に分かれ、米澤社長、社長の息子さん、従業員の皆様の引率で、さっそく工場見学です!

工場の外側には様々な粒径、色の砂が大量に保存されています。これがコンクリートの原料になるんですね。。色合いや風合いなどによって、色々な砂を混ぜ合わせるそうです。

工場内に入ると、そこにはものすごい轟音を鳴り響かせながら、巨大なロボットが次々とブロックを圧縮成型していました。砂を均一に型に入れるため、繊細な動きをするアームと、一気に加圧する豪快な成型部が対照的で、非常に興味深かったです。

出来立てのブロックは、実はまだ柔らかくて、手で簡単にほぐれてしまいます。でも、これが一晩もすればカチコチになるそうです。

工場の敷地には様々な形のブロックが並んでいました。中にはよねざわ工業オリジナルの園芸用ブロックなどもあり、恵庭市でガーデニングが盛んな理由の一端はここにあり??

1時間の見学を終えバスに戻ると、お茶の差し入れまで!!米澤社長、従業員の皆様、ありがとうございました!

米澤社長はこの後からツアーに合流です。

次は、観光農園やこだわりの野菜作りで、グローバル農園の中心的存在である余湖農園を訪れました。途中、待ち合わせの場所を通り過ぎてしまうというハプニングもありましたが、なんとか余湖社長の待つ場所にたどり着くことが出来ました。

着いた早々、バスの中にトマトとキュウリの入ったビニール袋が大量にバスの中に運び込まれました!

なんと、余湖社長からの差し入れです!真っ赤に熟した大きなトマトと、枝に付いたままのミニ(?)トマト、太くてしまりのあるキュウリ!!!本当に美味しそうです。

その後バスを降りて、早速農園を見学しました。

まだまだ増設中とのことですが、広大な畑と、何本ものビニールハウスが並び、さすが北海道!

最初のビニールハウスではイチゴを栽培中。加工品用ということで甘さはちょっと薄いのですが、とても美味しいです。次はトマト。こちらも味見をさせて頂きました。赤ちゃんのこぶしほどもあるミニトマトは甘さが詰まっていてとても美味しかったです。

ビニールハウス毎に茄子、ゴーヤ、キュウリ・・・と作り分けられていました。冬期の雇用確保のために、ビニールハウスを利用した栽培や、農業体験、味噌作り体験などを行うなど、工夫をしているそうです。

約1時間の見学を終え、次は全国的にも「びっくりドンキー」で有名なアレフの北海道工場に向かいます。

ここでは地中熱ヒートポンプなどの熱源システムを導入して、積極的に未利用エネルギーを活用したり、加工工場や家庭から出る使用済み食用油からバイオディーゼルを生産し、配送車で利用するなど、先進的な環境問題への取り組みを行っていることでも有名です。

取り組み当初は採算性も合わず、非常に苦労をされたようですが、「自然を大切にする」という理念の下、地道に取り組みを続けてきた結果、ヒートポンプなど地熱利用に関して膨大なノウハウが蓄積され、現在は「環境」もビジネスとして展開をしているそうです。

紹介ビデオの中の社長の言葉で、「『食』とは『人』を『良』くするもの」という言葉が印象に残りました。

冬の寒さが厳しい北海道ではバイオディーゼルを100%で使用することは難しく、しかし一方では、バイオディーセルと軽油を混ぜてはいけないという法律が出来たので、軽油使用車と分けるなど工夫していました。また、天然ガスも資格者がいないと100リューベ以上の高圧ガスを扱えないなど、実際には環境問題に取り組みたくても、法整備が追いつかない、現状にそぐわないなどの問題があるということも感じました。

食品業界において、環境問題に取り組む企業のパイオニアであるが故の苦労もたくさんあるのだと思いますが、企業も環境と共存できるという事例をこれからも出し続けていって欲しいと思いました。

最後は札幌ビール庭園にて交流会です!半日の見学会の後のビールは格別でした!!

貸切バスは席がビッシリ埋まりました
説明をされる米澤社長
広大な敷地を歩いて見学
圧縮成型されたばかりのブロック
多様な要望に対応するため様々な製品が開発されていました
説明をされる余湖社長
畑の様子を視察
イチゴのビニールハウス
美味しそうなミニトマト
たわわに実ったゴーヤ
(株)アレフのバイオディーゼル燃料化プラント
バイオガス燃料タンクを前に説明を伺います
交流会の乾杯は尾谷場長です
農商工連携を推進する決意を語られる門脇HoPE副代表世話人(イソップアグリシステム)