7月8日(水)、コラボほっかいどうを会場に、HoPE7月例会が開催され、企業、官公庁、大学関係者などから70名の参加がありました。

今月の例会は「マーケティング研究会(代表:合同会社アイ・ディ・エル 佐々木代表)」からの提案で、『地域・中小企業にとってのブランド戦略』について、基調報告「地域ブランドづくりの基本を知ろう」を北海道立工業試験場 製品技術部デザイン開発科長の及川雅稔さん、事例報告「デザイン活用によるマーケティング戦略で地域ブランド化を目指す“キレイマメ”」をキレイマメの会事務局長であり、本別町企画振興課長の川本秀二さんよりご報告いただきました。

みなさんは「地域ブランド」という言葉を聞いた事があると思います。

でも、「地域ブランドってなに?」「どうやって地域ブランドを作るの?」「そもそも、うちには関係あるの?」なんて思っていませんか?

及川さんの報告を聴いて、「北海道こそ、地域ブランドにふさわしい場所は無い!」と確信された方は多いと思います。

「ブランドは(お客様の)頭にある!」この言葉がとても印象に残りました。

作る立場にあると、つい商品(モノ)にばかり意識が向いてしまって、肝心のお客様にどうやって届けて、信頼関係を築き、商品や企業に愛情を持ってもらえるのか…?この一番重要なプロセスを忘れてしまいがちです。

お客様の頭の中にブランドのイメージを作るには、「価値の源泉(モノ自身の持つ価値)」だけではなく、そこに「観念的な価値」「ストーリー」を付加することも必要なんですね。

『地域ブランド』を作り上げるためのエッセンスを丁寧にご説明いただきました。

そしてなんと!!!

この講演の資料が、北海道のHPで8月頃に公開されるそうです!

この日の講演を聞き逃した方、もっとじっくりと見たい方は北海道のHPにアクセスしましょう!

「思わずクセになりそう!」

素焼黒豆の試食をされた方がポロリともらしたセリフです。私も試食させて頂きましたが、軽い歯ざわりと、芳ばしい香り、素朴な甘みとがやみつきになります!

他にも納豆、味噌、豆腐、そしてスイーツと、新製品がどんどん開発されています。

デザインは黒の濃淡で黒豆を表現し、濃いグレーの地に「キレイマメ」と繊細な黄色い文字が浮き上がり、とってもおしゃれです。

地元企業の熱意、武蔵野美術大学の先生と学生の頑張り、本別町町長の後押しと、川本課長の地道な努力&公務員とは思えない営業努力?!の成果が今、町を巻き込んでの地域ブランドづくりへと発展した事例だと思いました。

モノがいいのは当たり前。

そこに付加価値やデザイン、ストーリーをつけることによって、「キレイマメ」は北海道を飛び出して本州へも進出を始めています。

「地域ブランドはみんなで育てるものだ」

そう感じる事例報告でした。

懇親会でも講師のお二人を囲んで、いつまでも活発な議論が続きました。

そして最後は、お決まりの手つなぎ万歳!!!

マーケティング研究会の佐々木代表
道立工業試験場の及川科長
キレイマメの会事務局長で本別町職員の川本課長
容器のデザインと黒豆がマッチしています
キレイマメのギフトセット
尾谷場長の力強い乾杯の発声で交流会のスタート
故 戸田一夫氏の蔵書「戸田文庫」に囲まれ交流会は行われました
お決まりの『必殺』手つなぎ万歳!