年度末の3月11日(水)、JSTイノベーションプラザ北海道を会場に、HoPE3月例会が32名の参加者で開催されました。
今月は、我々の身の回りの様々な場面で活用用途がある「粉体処理技術」に関して、道工試環境エネルギー部環境システム科の内山科長からお話を伺いました。
まずは、進行役の藤沢HoPE副代表世話人から開会の挨拶です。
内山科長は前日までの出張で大変お忙しい中、HoPE例会に駆けつけてくださったとの事。本当にありがとうございます!
また、年度末のお忙しい最中、また天候の悪い中、たくさんの皆様にご出席頂き、本当にありがとうございました。
北海道立工業試験場には、造粒や粉砕、また粉黛の様々な特性を測定する装置や技術があります。内山科長からはそれらを用いて材料や用途、粒径などに応じた紛体加工技術、粉砕技術について分かりやすくご説明いただきました。
ご興味のある方はご相談くださいとのことです!
講演の後は会場からはたくさんの質問が出ました。
メンバーのコンクリート会社のYさんからは、
「白コンクリートを混ぜる際にダマになりやすい。斑が出来ると製品にならないのでなんとか解決したい。何か良い方法はないですか?」
との質問が出ました。コンクリートの性質上、攪拌の時間も限られるため、非常に難しい問題です。これについては、後ほどサンプルを持参の上相談をするということになりました。
また、北見からお越しのKさんからは、規格外の野菜の有効利用について、特にニンジンの粉砕について質問が出ました。これは食品の加工技術なので、食品加工研究センターと共同で取り組むことで、より協力にサポートできる可能性があるとの回答でした。
札幌医科大学産学連携コーディネーターの佐藤さんからは、大豆の粉砕について質問がありました。大豆には油分が含まれているので、スクリーンを使った粉砕は難しいとの事。石臼型の粉砕機がありますが、まずはサンプルを持ってご相談下さい、との回答でした。
荒磯先生(北海道大学教授)からは、そば粉の粒子が大きいものだけと小さいものだけでは風味が異なるのか?との質問。これには「試験場の粉砕機は色んなものを粉砕しているので、直接口に入れるのは・・・」と言葉を濁される内山科長。ですが「私は大丈夫!」と荒磯先生。また、会場からも「荒磯先生なら免疫あるから大丈夫!」との声が!!
内山科長も苦笑いです。
さて、講演会のあとは恒例の懇親会です!
まずは尾谷場長(北海道工業試験場)から、場長の部屋には、人間国宝の作品などが多数あるとのこと!実は、その方たちは工業試験場や林産試験場等の職員なのだそうです。北海道開拓記念館でも陶芸の作品展が開かれているそうです。北海道にはすばらしい職人さんがたくさんいらっしゃるのですね!
そしていよいよ、尾谷上長の乾杯で懇親会のスタートです!
会場が盛り上がってきた頃、司会の千葉HoPE副代表の紹介で、北見から駆けつけてくださった門脇HoPE副代表が挨拶をされました。現在北見地区では、農商工連携による活動が活発で、成果もどんどん出てきています。実は、6月10日の移動例会で北見に行くことが幹事会でも決まったばかり!みなさまお誘い合わせの上、活気のある農商工連携の現場を見るツアーご参加下さい!
最期は恒例の手つなぎ万歳!
と思いきや、なにやら様子が・・・
なんと突然、荒磯先生が赤いちゃんちゃんこ姿に!!
実は昨日(3月10日)は荒磯先生の還暦の誕生日。
それにしても、なんて赤が似合うのでしょう?!(個人的な感想です。。。)
まるで恵比寿様のような荒磯先生を囲み、HoPEメンバーの還暦世代が出揃いました。
貫禄の手つなぎ万歳で、本日の例会の締めくくりです!!
文責RK