1879年に観測が始まって以来、最も遅い真夏日になった9月21日(金)、9月例会の学びを更に深める見学会が9名の参加者で開催されました。

前半の北海道大学電子科学研究所の見学では、同研究所の概要に続いて9月例会でも三澤教授から報告のあった「北海道イノベーション創出ナノ加工・計測支援ネットワーク(HINTS)」について畑中特任准教授からお話を伺い、ナノ加工・計測支援の研究施設を見学しました。同プロジェクトのミッションは、ナノテクノロジー研究に携わる産学官の利用希望者に施設・設備を共用化し利用機会を提供し、さらに技術相談・技術支援を行い、イノベーションにつながる研究成果の創出を目指すことです。そのミッションを達成すべく先生方は情熱を注がれていることが、見学を通じて感じられました。

後半は三澤研究室の研究成果をもとに平成16年に設立された(株)レーザーシステムを訪問しました。同社では、レーザー加工装置の心臓部となる「光学エンジン」の開発に特化し、顧客ニーズに応じた企画提案・委託加工などのソリューション事業と加工用光学エンジンの開発・生産・販売を行っています。土内社長は「次世代光学技術を札幌発の産業として発展させていきたい」と熱く語られていました。

9月例会に引き続きお世話になった三澤教授
HINTSについて説明される畑中特任准教授
実際にナノ加工・計測支援の研究施設を見学します
施設の説明をされる村澤博士研究員
クリーンルームにはナノ加工・計測のための機械がずらりと並んでいます
(株)レーザーシステムの見学。5月に引越しされたばかりの社屋にお邪魔しました
同社のビジョンなどを語る土内社長
実際の作業現場の見学の後、質疑応答を通じて活発な意見交換を行いました