1月17日(木)コラボ北海道を会場に、HoPE新春例会が56名の参加者で開催されました。

2008年の幕明けとなる今月の例会では、矢作恒雄先生(Yahagi & Associates, Inc. 代表、慶應義塾大学名誉教授、慶應義塾大学クリニカルリサーチセンター エグゼクテイブ オフィサー、尚美学園大学教授)をお招きし、「失われた10年から学ぶ〜2008年、何を考えて経営していくべきか〜」をテーマにご講演いただきました。

矢作先生は、「これから日本に必要なものは、トップの構想力と構想を実現するための仕組みづくりである」「市場環境が劇的に変化する時代には、市場のルールも変わるため、新しいルールに対応した経営をする必要がある。しかし、現在の日本には決断力と自己責任意識を持った“プロの経営者”が育っていない」「また、過去をいくら分析したも将来を予想できない。“断絶の時代”に入っている現在は、将来に対するビジョンが重要になり、ビジョンを目指して“戦略”を立てなければいけない時代である。生き残るには変化し続ける必要があり、切羽詰ってから変化するのでは意味がない。今変えなくても良いのではという時期に変わることにこそ意味がある」「日本も“トップの力量が問われる時代”になった。いまこそ経営者は、ビジョンをもとにした『創造と集中』の戦略、そして『視点を変えたものの見方』によるイノベーションにより競争戦略の究極の姿である『無競争状態(Blue Ocean)』を創出できる“構想力”を鍛えることが求められている」と述べられました。

優しい語り口の中にも鋭く的確に課題点を語られる矢作恒雄先生
10月に大学発ベンチャー「(株)植物エネルギー」を設立した北海道医療大学の堀田清先生
新春から多くの方が参加され、熱気が満ちた会場
現在、小樽商科大学大学院アントレプレナーシップ専攻(MBA)に通学中の北海道大学大学院工学研究科の金子純一先生
質問にも丁寧に答えられる矢作先生
「HoPEはこの7年間着実な実績を積上げてきた。さらに高いビジョンを持って2008年も歩んでいきましょう!」と語られた北海道立工業試験場の尾谷賢場長
新春例会の講師に矢作先生を推薦された荒磯恒久HoPE運営委員長
2008年最初の手つなぎ万歳!